東本願寺も空いていたけれど、次に訪れた西本願寺も同じように空いていた。世界遺産に登録されている西本願寺もコロナ禍にあって参拝客は少ない。広々した境内も閑散としていて歩いている人の姿もまばらだった。
もちろん阿弥陀堂や御影堂に上がっても参拝客の姿が増える気配はない。お堂の中にも人はほとんどいないし、読経が聞こえてくるわけでもない。お堂の中は静けさでいっぱいになっていた。普段とは異なる静寂なのかもしれないけれど、ここは浄土真宗本願寺派の本山だから本来はこのような静寂の方が相応しいのかもしれない。
薄暗い阿弥陀堂の中で冷え冷えとした畳の上を歩きながら、ふと外を眺めると、曲がった石畳の上を歩いている4人の後ろ姿が見えた。お参りを終えたようで、4人は外へ通じる阿弥陀堂門に向かって進んでいる。西本願寺に建つ建造物は国宝や重要文化財に指定されているものが少なくない。僕が立っている阿弥陀堂は国宝だし、4人が向かっている阿弥陀堂門は重要文化財だ。なにせ、ここは境内に建つ手水舎さえも重要文化財に指定されている由緒ある寺院なのだ。
2021年4月 町角 京都 | |
人影 京都市 寺院 世界遺産 参拝客 |
No
11873
撮影年月
2020年2月
投稿日
2021年04月11日
更新日
2023年08月24日
撮影場所
西本願寺 / 京都
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF