東京の奥沢に浄真寺という仏教寺院がある。一般的には九品仏として知られている寺院で、東急大井町線の同名の駅で降りて、すぐに始まる参道をのこのこ歩いていくと辿り着く住宅街にあるお寺だ。多くの参拝客を集めているものの、観光寺ではないから境内が人で飽和してしまうこともない。散策で訪れるには格好の寺院だ。
控え目な総門から想像するよりも、ずっと広い境内には本堂と対峙するかのように3つの阿弥陀堂が建てられていて、それぞれに3体ずつ合計9体の阿弥陀如来像が安置されている。これが九品仏という寺院の通称の由来だ。そう、寺院の通称になっている九品仏の中には本堂に鎮座している釈迦牟尼仏は含まれていない。
そうは言っても境内の中でもっとも参拝客を惹きつけているのは、阿弥陀堂に鎮座している阿弥陀如来像ではなく、1698年に上棟された本堂にある釈迦牟尼仏だ。黄金の釈迦牟尼仏を拝むために、本堂前にやってくる人は途絶えることはなく、僕がやってきたときも親子連れやカップル、夫婦など大勢で賑わっていた。
2024年7月 町角 東京 | |
仏像 香炉 奥沢 寺院 参拝客 |
No
12617
撮影年月
2023年12月
投稿日
2024年07月24日
撮影場所
奥沢 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF