女性が腰をかがめて豪徳寺の仏殿の中をのぞいていた

豪徳寺の仏殿をのぞく人
仏殿の中をのぞく人
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世田谷にある豪徳寺は日本史の教科書にも登場する井伊直弼の井伊家の菩提寺で、歴史ある寺院だ。関ヶ原の戦いが終わり、徳川家康が江戸幕府を開いてしばらくした1633年にこの辺りが彦根藩の所有地になると、彦根藩主であった井伊家が1480年に創建されたこの寺院を江戸菩提寺と定めたのだった。爾来400年。豪徳寺には1677年に建てられた仏殿が残存していたり、井伊家由来の文化財があったり、井伊家の墓所(桜田門外の変で暗殺された井伊直弼の墓所もここにある)もあったりして、境内には歴史ある寺院に相応しい風格が漂っている。

しかしながら訪れる参拝客の多くは、古い仏殿も三重塔も井伊家の墓所もお目当てにしていない。ほとんどの人が招き猫を目当てに来ているのだ。諸説あってどれが真実なのかは藪の中なのだけれど、ひとつにここ豪徳寺を発祥の地とする説がある。そのため境内には招き猫を祀るための招猫殿という建造物もあり、招猫殿の横と背後には奉納された招き猫が並べられている。招き猫を奉納するのは人気のようで、豪徳寺に来るたびに招き猫の数が増えている。かつては横だけだったと思うのだけれど、今では背後の小径にもびっしり並べられていた。このペースで増殖していくと、そう遠くない将来に豪徳寺の境内は招き猫で埋め尽くされてしまうに違いない。

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ENGLISH
2023年1月 町角 東京
豪徳寺 お堂・ホール 寺院 参拝客

PHOTO DATA

No

12437

撮影年月

2022年10月

投稿日

2023年01月30日

更新日

2023年08月09日

撮影場所

豪徳寺 / 東京

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

日本国内で撮影した写真

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