幾つもののぼりが立てられ、何匹もの狐が鎮座している参道を進むとすぐに豊川稲荷東京別院の奥の院に行き当たる。よく言えば狭い境内の有効利用、悪く言えば神様があちらこちらに鎮座していて渾沌としているのだ。いずれにしても、ここは神様の密集地帯。奥の院も奥まったところに建っておらず、その横にもまだ社殿が建っていて神様が祀られている。
この社殿は三神殿といわれ、その名の通り3つの神様が祀られている。商売繁盛がご利益の宇賀親王と健康を守る太郎稲荷、円満な人間関係をもたらす徳七郎稲荷だ。大抵の悩みは人間関係か健康かお金にまつわることなのだから、もうこの3つの神様さえ鎮座していれば、他の神様はお役御免のような気がするものの、世の中はそれほど単純ではない。
豊川稲荷にはご本尊である憑き物落としや病気平癒、開運出世の福徳神である荼枳尼天以外にも、大黒天も融通稲荷も藍染明王も祀られていて、それぞれがご利益を謳っている。日本の神様はご利益で細分化した結果、タコツボ化しているような気がしてしまった。
2022年2月 町角 東京 | |
蝋燭 元赤坂 反射 寺院 参拝客 |
No
12188
撮影年月
2022年1月
投稿日
2022年02月26日
更新日
2024年10月04日
撮影場所
元赤坂 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35