下総中山駅を出て、京成本線の線路を越え、まっすぐな道を進んでいくと立派な門にたどり着く。市川にある中山法華経寺の山門だ。この寺院は日蓮宗の大本山のひとつだ。日蓮宗では大本山と呼ばれる寺院がいくつも存在しており、その中のひとつが中山法華経寺なのだ。開祖である日蓮聖人にゆかりのある寺院を大本山と称している日蓮宗で、大本山と称される寺院は千葉県にある誕生寺、清澄寺、中山法華経寺、静岡県にある北山本門寺、東京にある池上本門寺、京都にある妙顕寺、本圀寺の7つだ。
中山法華経寺と日蓮聖人のゆかりは日蓮賞聖人が生きていた鎌倉時代のこと。今から1000年くらい前のことだ。下総若宮の領主だった富木常忍と中山の領主だった太田乗明がこの地に日蓮聖人を迎え、法華堂開堂供養会を行い、また、日蓮聖人がここで百日百座の説法を行ったこととされる。この法華堂こそが中山法華経寺の礎になっていて、今でも境内に法華堂が残っている(現在の法華堂は室町時代後期に再建されたものと推定されている)。
歴史ある寺院だけに、法華堂以外にも境内には重要文化財がいくつも建っている。写真に写っている五重塔や祖師堂、四足門も重要文化財に指定されているのだ。由緒ある建造物が多い割に、観光客の姿は少なく、のんびり参拝するにはとてもいい寺院だった。
2023年6月 千葉 町角 | |
枝 市川 石灯籠 仏塔 寺院 木 参拝客 |
No
12503
撮影年月
2023年2月
投稿日
2023年06月06日
更新日
2023年08月07日
撮影場所
市川 / 千葉
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF