歩いていたジャカルタの住宅街の中の道は一段と狭くなってきた。もうここを自動車が通ることはできない。両脇には住宅が迫り、路地にはのんびりする地元の人びとと、その人たちの所有するバイクが並んでいるばかりだった。この辺りではバイクを自宅の敷地内にしまうという習慣はないようで、路地には沢山のバイクが駐められている。そして、バイクが置かれていないところには人が腰を下ろしていたり、移動式の屋台が店を構えているのだった。
路地にバイクが何台も連なって駐められていると、邪魔で仕方がないのではないかと思うのだけれど、地元の人たちは必ずしもそう思っていないように見える。この路地でもそうだが、ベンチなどの座るものが一切ない路地で駐めてあるバイクはベンチ代わりになっていることが多い。写真の中でも男の子が壁際に駐めてあるバイクにちょこんと腰掛けていた。
確かにバイクには人が腰掛ける場所が設けられている。しかし、それはあくまでも人がバイクを運転するためのもので、複数人が集まって団らんするようには作られてはいない。ひとりでのんびりするにはバイクでもいいけれど、集団で団らんするには、やはり立つしか無いような気がする。
2020年8月 町角 インドネシア | |
路地 男の子 食べ物の屋台 ジャカルタ バイク 住宅街 傘 |
No
11651
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年08月28日
更新日
2023年08月31日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF