ジャカルタの住宅街を歩いていると、徐々に人の気配が増えてきた。道端に停められているバイクの数が増え、人の往来も目に見えて増えてくる。写真の男はそんな道端に立っていた。大きな中華鍋を手にして、何かを炒めている。何かの豆を炒っているようだが、何なのかは分からない。
男は突然現れた異邦人をチラッと見た後、すぐに視線を鍋に戻して炒め続けている。良い按配に炒めるには、よそ見しているような暇はないのだろう。炒めている豆の量は多いから、個人で食べる食事というよりもお店で出すもののようだ。
それにしても、ここジャカルタも他の東南アジアの町と同じように屋台があちらこちらに出ているし、軽食を出す小さなお店も沢山ある。小腹が空いたとしても、何か食べるものを探すのに苦労しない。アジアばかりを旅しているとこれが当たり前のような気がしてくるけれど、このような状況には地域差がある。
中央アジアやイランを旅すると、食べるものを探すのに難儀するのもしはしばだ。レストランはおろか、何か軽食を出す屋台を求めて町をウロウロしたこともある。ジャカルタには星の数ほど屋台があるから、そのうちいくつかで良いから食べ物を探すのが大変だったイランの田舎町に持っていきたいと思うくらいだ。
2020年8月 インドネシア 人びと | |
路地 ジャカルタ 浅い鍋 青年 |
No
11650
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年08月27日
更新日
2023年08月31日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF