路地に黄色のタクシー

駐車してあった黄色のタクシー
インドのコルカタで撮影 オザワテツ

住宅街の中の路地に黄色いタクシーが停まっていた

なんの変哲もないコルカタの住宅街の中を歩いていると、道の先に一台の黄色いタクシーが停まっているのが見えた。地元の人はリクシャーばかりに乗ってタクシーを使うことはあまりない。このような場所で客待ちをしているとは思えないから、運転手の家が近くにあるのだろう。この辺りに人通りはあまりなく、真昼間なのに閉じているアパートの窓もある。この年季の入ったアパートのどこかに運転手の家があるのだろう。

コルカタの町を走っているタクシーはみな同じヒンドゥスタン・アンバサダーという古い型のものだけれど可愛らしい。この車のベースとなっているのはイギリスで1956年に生産が開始された「モーリス・オックスフォード シリーズⅢ」で、その生産設備ごとヒンドゥスタン・モーターズが買取り、1958年よりインド国内で生産が開始されているものなのだという。つまり、この車のスタイルは半世紀以上も前にデザインされたものなのだ。でも、一周りして今でも十分通用するような気がする。

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ヒンドゥスタン・アンバサダーとは?

ヒンドゥスタン・アンバサダーは、インドのヒンドゥスタン・モーターズが1958年から2014年まで生産した自動車で、インドの国民車として知られる。ベース車はイギリスで1956年に生産が開始された「モーリス・オックスフォード シリーズⅢ」で、その生産設備ごとヒンドゥスタン・モーターズに売却され、1958年よりインド国内で生産が開始された。元の設計よりも地上高が高められていることや、構造が単純であるため修理が簡単であったこと、パーツが安く豊富にそろえやすいことなど、インドの国内事情や道路状況にうまく対応していたため、普及が進んだ。インドでは輸入車への関税が高率であったため、タクシーを含め自動車はアンバサダー一色となった。しかし、その後インド経済の活性化とともに、アンバサダーは古い植民地時代のインドのシンボルとして若い世代から敬遠されるようになり、輸入制限の撤廃と同時に売れ行きが急減した。2011年には、タクシーへの利用が禁止され、その後も政府機関の購入は続いたものの、大気汚染の一因ともされその環境性能の悪さや安全性の低さもあり、2014年に製造中止される。

コルカタってどこ?

PHOTO DATA

No

6860

撮影年月

2011年7月

投稿日

2012年10月03日

撮影場所

コルカタ / インド

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

OLYMPUS PEN E-P2

レンズ

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42MM