なんの変哲もないコルカタの住宅街を歩いていると、道の先に一台の黄色いタクシーが停まっていた。地元の人はリクシャーばかりに乗ってタクシーを使うことはあまりない。このような場所で客待ちをしているとは思えないから、運転手の家が近くなのだ。この辺りに人通りはあまりなく、真昼間なのに閉じているアパートの窓もある。この年季の入ったアパートのどこかに運転手の家があるのだろう。
コルカタを走っているタクシーはみな同じヒンドゥスタン・アンバサダーという古い型のものだけれど可愛らしい。この車のベースとなっているのはイギリスで1956年に生産が開始された「モーリス・オックスフォード シリーズⅢ」で、その生産設備ごとヒンドゥスタン・モーターズが買取り、1958年よりインド国内で生産が開始されているものなのだという。つまり、この車のスタイルは半世紀以上も前にデザインされたものなのだ。でも、一周りして今でも十分通用するような気がする。
2012年10月 町角 インド | |
アパート 町並み 住宅街 タクシー 黄色 |
No
6860
撮影年月
2011年7月
投稿日
2012年10月03日
更新日
2024年09月06日
撮影場所
コルカタ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
OLYMPUS PEN E-P2
レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42MM