線路から離れて細い道に足を踏み入れると、住宅街の中へ迷い込んだ。自動車が通れない細い路地が伸びていて、両脇には低層の住宅がびっしりと並んでいる。路地の端にはバイクやカキリマと呼ばれる移動式屋台が幾つも駐められていて、かなりの密集感だ。線路の脇に広がる住宅密集地に入り込んだ。
バイクとカキリマの間を縫うように進んでいくと、路地の先にサイズの合わないブカブカのサンダルを履いた女の子が立っているのが見えた。女の子は箒を手にしている。親に言いつけられたのか、女の子は手にした箒で路地を掃いていた。
線路の周囲にはゴミが散乱していたけれど、この狭い路地にはそれほどゴミが散乱していない。それはこの女の子がしているように地元の人たちがこまめに清掃しているからなのかもしれない。公共の場所は他者が掃除すると思う人が多い一方で、この路地のような住民にとってのパーソナルスペースは住民自身が清掃することが多いのだと感じられる。
2021年3月 町角 インドネシア | |
路地 箒 女の子 ジャカルタ バイク 住宅街 ワゴン |
No
11846
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年03月15日
更新日
2023年08月27日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF