迷い込んだ住宅密集地には、家の間に細い路地が伸びていた。びっしりと建ち並んだ家の軒先には洗濯物が干してあって、壁際にはバイクが駐められているのも見えるし、ポリバケツなど雑多なものが置かれているのも見える。立ち止まって、路地の先を見ても路地が伸びているのが見えるばかりで、開けた場所に抜け出られるような雰囲気は感じられない。なんだかとても大きな迷路の中に入り込んでしまったかのようだった。
ネットで検索すると、ジャカルタのコタ地区に線路に沿ってスラムがあると書いてある記事が多い。この場所もずばりジャカルタ・コタ地区の線路沿いだ。おそらくはこの辺りもそのような記事でスラムと呼ばれている場所に含まれているのだろう。
スラムと聞くとドラッグなどの犯罪の温床になっているイメージを持ってしまい、一介の旅行者が足を踏み入れるのは危険というイメージが付きまとう。でも、ここにはそのような雰囲気はなかった。家々がびっしりと立ち並んでいて、洗濯物があちらこちらに干されているだけだ。中には本当に危険な場所もあるかもしれないけれど、少なくともこの時歩いていた場所は至って平穏な雰囲気だった。
もっとも、安穏な雰囲気が漂っているからと言って日が暮れてからこの辺りをウロウロしようとは思わないけれど。
2021年3月 町角 インドネシア | |
路地 ジャカルタ 洗濯物 バイク 住宅街 Tシャツ スボン |
No
11847
撮影年月
2020年1月
投稿日
2021年03月16日
更新日
2023年08月26日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF