大きな道を離れて、再び脇道へと入っていった。幅は広いのにもかかわらず、ここには自動車は入ってこないようだ。その代りに道の上にいるのは地元の人たちだった。何をする訳でもなく道端でぼんやりと過ごしている人もいれば、路上で仕事をしている人もいて、子どもたちは遊び回っていた。それぞれが普段と変わらない時間を過ごしている。そんな人びとを眺めていると、なんだかこの道のすっぴんを垣間見ているような気がしてくるのだった。
歩いていくと、路上に幾つもの笊が置かれていて、どれにも小振りなジャガイモが満載されていた。ジャガイモをここで天日干ししているのだ。
日光に晒されてキラキラしているジャガイモを見ていると、ふと疑問が頭に浮かんだ。ジャガイモはどれもこれも採れたての新鮮なように見える。でも、待てよ。ここはミャンマー最大の都市であるヤンゴンの中央駅の近くだ。高層ビルは建っていないとはいえ、ここは町の中心部。周囲にはジャガイモを採れるような畑なんて見当たらない。いったいこれらのジャガイモはどこで採ったのだろう。
No
11101
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月17日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
食物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA