道の両脇には家がびっしりと立ち並んでいて、その中を道はうねうねと曲がりながら伸びていた。ここはジャカルタの住宅街だ。道は狭く自動車は通れない。バイクが家々の前に駐められていて、ときおり子どもとすれ違う。そんな路地を進んでいたら先に行商人が商売しているのが見えた。ジャカルタの住宅街では移動式の屋台も店を開いているし、天秤棒を担いだ行商人も商売している。
話し合った結果ではないと思うけれど、すぐ近くでふたりの行商人が天秤棒を下ろして商売をしていた。商売敵になってしまわないのだろうかと思いきや、そうではないようだ。似たような場所で商売をしているにもかかわらず、賑わいはかなり違っていた。手前に見えた行商人は天秤棒の横にただ腰を下ろしているばかりで、周囲に客の姿はひとりもいない。それとは対照的に奥に見える行商人の周りには人だかりができていた。大人も子ども見える。その様子を知ってか知らずか手前の行商人はつまらなそうだった。そりゃ、すぐ近くに繁盛している人が見えたら面白くないに違いない。
2020年12月 町角 インドネシア | |
路地 行商人 ジャカルタ 住宅街 |
No
11753
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年12月08日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF