歩いていたジャカルタの道は細い割には交通量が多かった。のんびり歩いている人はそれほどいないけれど、車両が頻繁に走り抜けるのだ。バイクも走っているし、ベチャという自転車タクシーも走っていたし、アンコットという乗り合いタクシーも走り抜けている。道は狭くてもみな速度を落とすことなく走っていて、歩行者のことをあまり気に留めていないように思える。道の端っこを歩いている僕は、ちょっと怖いくらいだ。
ちなみにインドネシアは日本と同じように左側通行だ。かつてのの宗主国、オランダの法律に基づいて左側通行になったのだという。あれ、オランダは右側通行のハズなのに、オランダに従って左側通行にしたとはどういうことだろう。
調べてみると、当初はオランダ本国も左側通行だったのだけれど、ナポレオン帝政の支配下に入った時にフランスにならい右側通行に変えているようだ。でも、ややこしいことに、その時インドネシアはイギリス統治下にあったため右側通行に変更されなかったらしい。その後、英蘭協約によりインドネシアは再びオランダ統治下になるのだけれど、交通法規はそのままになっているようだ。
この写真でも、左に進むバイクは道路の左側を走っていて、その向こうをアンコットという乗り合いバスが右に向かって走っている。そして、アンコットに乗っていた女性は僕の疑問を代弁するかのように難しい顔をしていた。
2020年11月 インドネシア 人びと | |
バス ヘルメット ジャカルタ バイク 乗客 険しい顔つき |
No
11730
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年11月15日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF