女性が歩道橋の下にある小屋の周囲を掃除していた

新宿駅南口の前を歩いていた。他の新宿駅の出口と同じようにここも大勢の人で賑わっている。この場所は長いこと工事をしていた。なんだか僕が物心ついたときにはもう工事をしていたような気がする。その工事がここ数年でようやく完了し、バスタ新宿やNEWOMANなどが出現し、駅前の歩道も広くなっている。気が付くと広くなった歩道の端に小さな宝くじを売る小屋もできていた。もっとも、この売場は昔からあるからもしれないけれど、よく覚えていない。

この時、珍しく歩行者の流れが途切れていて小屋は歩道橋の下にポツンと建っているように見えた。売り場で働く女性も忙しい時間ではないようで、小屋の周囲を掃除している。

日本経済のあまり調子が良くない今、宝くじの売上も芳しくないようだ。ピーク時の2005年と比べると2017年の売上は30%近くも減少しているのだという。宝くじは「貧乏人の税金」なんて言われたりするけれど、貧乏人たちは宝くじさえ買う余裕がなくなりつつあるのかも知れない。

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