チャイナタウンにあるホテルへと向かっていた。もう夕暮れ時だった。大勢の人が家路に急いでいた。何遍も歩いている道を地図を見ることもなく黙々と歩いていく。勝手な自己評価だけれど、手慣れた感じで歩いているさまは地元の人たちに紛れ込めたような気がした。歩道では家路に就いた人たちを目当てにした屋台は料理を店先に並べ、露天商たちは商売をし始めている。
僕が歩いていた歩道にも多くの露天商が出ていて商売していた。どの露天商も売り物を載せたトレイを歩道の端に置いている。僕がカメラを向けたのは、ランブータンと釈迦頭を売っている露天商だった。焦点を合わせているうちに客がやって来て、釈迦頭を幾つか買い求めていた。
よく見てみると、どの露天商のどのトレイにも取っ手のような金属のものが取り付けられていた。露天商たちは、この場所までトレイを運ぶのに天秤棒を使うのだ。金属製の取っ手のようなものは天秤棒を引っ掛けるためのものなのだ。
No
11066
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月23日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA
モノクロの写真を108枚掲載。もちろんKINDLE UNLIMITEDでも読めます。