ジャカルタを訪れたのは1月後半だった。日本で生活しているとあまり実感がないのだけれど、春節を控えている1月後半のチャイナタウンは人びとが新年を祝おうとちょっとウキウキしている。グロドックというインドネシア最大のチャイナタウンでも通りのあちらこちらに赤い提灯が並んでぶら下げられていたて、浮かれた気分を表していた。
でも残念ながらここのチャイナタウンはそれほど中華風を全面に出してはいない。春節の到来を感じさせるものは、赤い提灯以外にはあまりなかった。そのような中、歩いていると中華を強烈に感じさせるものが向こうから歩いてきた。獅子舞だ。
銅鑼の音が路地に響いてきたので、視線を向けると大きな獅子がお店の前で舞っていた。それぞれのお店を回りながら、良い新年を迎えるべく「招福駆邪」を祈願しているのだ。じっと見ていると、幸か不幸か獅子は僕に気がついて、僕の前でもちょっとだけ舞ってくれた。
これで、今年の運気は上昇するに違いない。ただし、この「招福駆邪」はただではない。布施をするのが筋だと思い、大きなお面を付けていた男にいくばくかのお金を渡した。そうしたら、男はお面を上げて満面の笑みを浮かべてくれた。
ちなみに中国では獅子舞のことを「舞獅」というらしい。
2020年5月 インドネシア 人びと | |
ジャカルタ 獅子舞 男性 笑顔 |
No
11543
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年05月27日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF