宿泊していたジャカルタのホテル近くの交差点はバジャイという三輪タクシーの乗り場になっているようで、通りかかるといつも数台のバジャイが停まって客が来るのを待っていた。バジャイには迎車サービスなんてものはないから、運転手は車両の中で寝転がったりスマホを見たりして客が来るのを待っていた。GojekやGrabがそのシステム上積極的に客のいるところに赴いていくのに対し、バジャイは一箇所に留まって客が来るのを待っている。バジャイは旧態依然なのだ。
バジャイが停車しているところのすぐ後ろには歩道の上にテーブルが出ていて、いつも同じ男が椅子に腰掛けていた。男がそこで何をしていたのかはわからない。ひょっとしたら、近くに停車している何台ものバジャイ運転手の親玉なのかもしれない。いずれにしても、いつも同じ場所に座っている男は、日に何度か前を通り過ぎる外国人旅行者の顔を覚えたようだった。そのうち、通るたびに挨拶を交わすように成り、気がつくと向けられたカメラに嬉々としてピースサインを繰り出すようになっていた。
2020年12月 インドネシア 人びと | |
ジャカルタ 男性 ピースサイン ポロシャツ |
No
11764
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年12月19日
更新日
2023年08月29日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF