笑顔で後ろをつけてきた女の子

ジャカルタで会った笑顔の女の子
インドネシアのジャカルタで撮影 オザワテツ

並んで立つふたりの女の子が素敵な笑顔を見せてくれた

住宅街の中をカメラを片手に歩いているのは目立つらしく、ふたりの女の子が僕の後をつけてきていた。やはり、住人でない見慣れぬ外国人が歩いていると、周辺から浮いているのだろう。そして目敏い子どもたちが見つけ、興味本位で後をついてくるのだ。

その昔、エジプトのカイロでこの時と同じように住宅街を歩いていた時も、子どもたちがひとり、またひとりと寄ってきたことがある。歩いているうちに徐々に子どもの数が増えていき、最終的には自分がハーメルンの笛吹き男になってしまったかと思うくらいの集団を引き連れて歩いていたのだった。子どもたちはお金をねだってくる訳でもなく、僕が道を右に曲がれば右に、左に曲がれば左に、ゾロゾロとみんなで歩いていたのだ。

残念ながら、ここジャカルタではカイロの時ほど大勢の子どもを引き連れることは叶わなかった。目立っているといっても、アラブ人の中にポツンとアジア人が歩いている状況とアジア人の中をアジア人が歩いているのでは目立ち具合が違うのだろう。

路地を抜けたところで不意に振り返ると、後ろをつけてきていた女の子ふたりはちょっとびっくりしたかのように身構えた。でも、カメラが自分たちに向いているのを知ると、ふたりとも嬉しそうに笑ってくれた。

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ハーメルンの笛吹き男とは?

1284年、ハーメルンの町にはネズミが大繁殖し、人々を悩ませていた。ある日、町に笛を持ち、色とりどりの布で作った衣装を着た男が現れ、報酬をくれるなら町を荒らし回るネズミを退治してみせると持ちかけた。ハーメルンの人々は男に報酬を約束した。男が笛を吹くと、町じゅうのネズミが男のところに集まってきた。男はそのままヴェーザー川に歩いてゆき、ネズミを残らず溺死させた。しかしネズミ退治が済むと、ハーメルンの人々は笛吹き男との約束を破り、報酬を払わなかった。約束を破られ怒った笛吹き男は「お前たちの大切なものを代わりにいただこう」と捨て台詞を吐きいったんハーメルンの街から姿を消したが、6月26日の朝(一説によれば昼間)に再び現れた。住民が教会にいる間に、笛吹き男が笛を鳴らしながら通りを歩いていくと、家から子供たちが出てきて男のあとをついていった。130人の少年少女たちは笛吹き男の後に続いて町の外に出てゆき、市外の山腹にある洞穴の中に入っていった。そして穴は内側から岩で塞がれ、笛吹き男も子供たちも、二度と戻ってこなかった。物語によっては、足が不自由なため他の子供達よりも遅れた1人の子供、あるいは盲目と聾唖の2人の子供だけが残されたと伝える。

ジャカルタってどこ?

PHOTO DATA

No

11654

撮影年月

2020年1月

投稿日

2020年08月31日

撮影場所

ジャカルタ / インドネシア

ジャンル

ポートレイト写真

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

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