道が交差するところにタクシーの影あり。ジャカルタを歩いていると、そう思ってしまう。それくらい、ちょっと大きな道路が交差するとところにはバジャイという三輪タクシーが停まっている。もちろん、そこにはバジャイだけでなく、バイクタクシーもいる。けれど、ベチャと呼ばれる自転車タクシーの姿はないのだ。住宅街の中では見掛けることもあるけれど、ベチャは渋滞の原因になるのでジャカルタの中心部には乗り入れできないのだ。
写真の陽気な男もバイクタクシーの運転手だった。他の人と同じ様に交差点に愛車を停めて、タバコを吸いながら客が来るのを待っていた。見たところ、この男はジャカルタにおけるバイクタクシーの2大勢力、GrabにもGojekにも登録していないようだ。どちらのサービスもコーポレートカラーは緑で、登録しているライダーたちは緑のロゴの入ったライダースーツやヘルメットをかぶっていることが多い。でも、この男はそのような格好をしていない。ちょっとコンビニに行ってくる、そんな感じで家を出たかのような格好をしていた。このような独立系のバイクタクシーはOJEK(オジェク)と呼ぶようだ。
OJEKはスマホの普及する前からあるサービスで、料金は交渉制だし支払いは現金払い。これでは、僕のような旅行者だけでなく、地元の人にとっても使い勝手が悪い。そのため、どんどんGojekやGrabに運転手が流れていくのだろう。そのうち、オジェクと呼ばれる人はいなくなってしまうに違いない。
2020年8月 インドネシア 人びと | |
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No
11631
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年08月08日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF