地元の人とすれ違いながら住宅街の道を進んでいた。ここには観光名所もオフィスビルもなく、のどかな空気が漂っている。歩いていると、住宅ばかりの中にお店もあったりする。地元の人向けの個人商店が営業していたのだ。写真のお店もそのような店舗のひとつだった。
店先に鍋が並べられていて、どれもきっちり蓋をされている。ここは惣菜屋だ。鍋の中に惣菜が入っている。鍋の向こうで顔にタナカを塗った恰幅のいい女性がのんびり働いていた。その雰囲気に惹かれて店の正面に立ってファインダーを覗いていると、ファインダーの中に制服姿の幼い女の子が現れた。
おかずでも買いに来たのだろう。慣れた調子で注文をしていた。ヤンゴンを歩き回っていると、あちらこちらに食べ物の屋台が出ている。状況から鑑みるに、ここでは他の東南アジア諸国と同じように外食が一般的に見える。このような世界では日々の献立に頭を悩ませる主婦という存在は想像上の生き物でしかないのかもしれない。
2019年7月 ミャンマー 人びと | |
バック・ショット デリカテッセン 女の子 緑 タナカ 制服 ヤンゴン |
No
11104
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月19日
更新日
2023年11月24日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA