テーブルの上には様々な食材が並べられていた。ひとりの老婆は椅子に腰掛けて手を動かし、もうひとりの女性はテーブルの横に立ちながら忙しそうに作業をしている。彼女たちはお惣菜を作っているようだ。二人ともビニール手袋をはめている。その様子から、何か衛生に関する取り決めがあるのかもしれないと感じられた。
老婆の前には巻き簾が置かれていた。中国語で巻き簾をなんというのか、ふと気になった。巻き簾の上には白いご飯がきれいに敷かれていて、どうやら二人は巻きずしを作っている最中のようだった。台湾では寿司が人気で、町の至るところで寿司を扱うお店を見かける。そのため、市場で巻きずしを作っている人たちがいるのも特に不思議なことではないのだろう。
日本の寿司とは少し異なるスタイルかもしれないが、その場で手際よく作業を進める彼女たちの姿に、寿司がこの土地でもすっかり根付いているのだということを実感した。
2017年4月 人びと 台湾 | |
デリカテッセン 市場 台南 女性 |
No
10114
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年04月20日
更新日
2024年12月20日
撮影場所
台南 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA