市場の中にあるお肉屋さんで売られている肉を眺めるのも良いけれど、やはりお惣菜屋で惣菜を眺めた方がずっと楽しい。ここ成功市場の中にはもちろん幾つものお惣菜屋が営業していた。そして、お惣菜屋の周辺には美味しそうな匂いが立ち込めている。中華料理は日本人の僕にとっても馴染みのあるものが多く、食べたことは無くともなんとなく味を想像できる。台湾の中華料理は中でも日本人の口に合うと思う。大陸の中華料理よりもあまり油っこくないような気がするのだ。
このお店で売られているどの惣菜も美味しそうに見えた。見ていると、食べてみたくなってくる。でも、それは良くない。もしここで買って食べてしまったら、夕食が食べられなくなってしまうに違いないからだ。頑張れば、旅の限られた時間の中で多くの場所を訪れることは可能だ。でも、どんなに頑張ったとしても限られた時間で食べられる量には限度がある。一日に食事を5回も6回も摂ることは不可能だ。ちょっと冷静になった僕は何も買うこと無く、このお店を後にしたのだった。
No
11309
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年12月05日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III
モノクロの写真を108枚掲載。もちろんKINDLE UNLIMITEDでも読めます。