代田橋駅のすぐ横にある踏切が音を立てながら下りて、しばらくするとピンク色の京王線が目の前を横切っていく。踏切が再び上がるまで、通行人は静かに電車が通り過ぎるのを待っていた。日本では当たり前の光景だ。線路にみだりに入ってはいけないし、そもそも線路の上を歩いたら危なくて仕方がないというのが日本での常識だ。
しかしながら常識というのは時代と場所によって変わってしまうもの。線路を歩いてはいけないという常識も、インドやスリランカではしばしば通用していない。インドには線路の上を歩いている人が大勢いたし、スリランカでも大勢いた。インドでもスリランカでも線路の上を歩くと列車が来たら危ないという状況には変わりないものの、来たら来たで避ければいいと鷹揚に構えているフシがある。それよりも線路の上を歩いた方が、近道であるかどうかを気にしているように思える。
このような状況になるのも、列車の本数が少ないことが大きな要因だと思われる。線路の上を歩いても、そうそう列車はやって来ないのだ。それを良いことに、僕も地元の人にならって線路の上を歩いていた。なにせ日本では決してできないのだから。
2022年5月 東京 乗り物 | |
大原 親子 踏切 列車 |
No
12252
撮影年月
2022年2月
投稿日
2022年05月01日
更新日
2023年08月14日
撮影場所
大原 / 東京
ジャンル
鉄道写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35