駅から走り去る電車の乗降口に立つ女の子がドアノブを掴みながら外を眺めていた

乗降口に立つ女の子
乗降口に立つ女の子
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当時は何とも思っていなかったのに、変わってしまうと、かつての当たり前が信じられなくなることがある。たとえば、会社のデスクで紙タバコを吸うのが許されていた時代があったなんてことだ。駅の構造も僕にとってはそのひとつだ。

昔はホームドアなんてものはなく、急行電車が猛スピードでプラットホームを通り過ぎていった。それがごく当たり前の光景だった。それなのに、今では東京のほとんどの駅にホームドアが備え付けられ、電車のスピードを目の当たりにすることも少なくなった。そのせいか、ホームドアのない駅で電車が結構なスピードで通過していくと、なんだか怖く感じてしまう。

プラットホームのすぐ脇を電車が走るのが普通だった時代を思うと、自分の感覚が変わってしまったことを実感する。そんなことを、ムンバイの郊外電車に乗って改めて考えた。ムンバイの電車は車両が長い。そのため、たとえ電車が駅を通り過ぎるだけでなくとも、後ろの方の車両は勢いよく駅を駆け抜ける。その風圧とスピードに思わず身がすくむ。これも昔なら当たり前だったのだろう。

けれど、変化というものは、知らないうちに感覚の基準を塗り替えてしまうのだ。昔の自分が今の感覚をどう思うだろうか。それを考えるのは、少し奇妙で、少し面白かった。

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ENGLISH
2024年12月 インド 乗り物
女の子 ムンバイ 列車

PHOTO DATA

No

12733

撮影年月

2024年5月

投稿日

2024年12月15日

撮影場所

ムンバイ / インド

ジャンル

鉄道写真

カメラ

SONY ALPHA 7R V

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

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