Googleマップを見ながら、電車があと少しで目的の駅に着く場所で停車した。扉は開いたままで、もし降りようと思えばいつでも降りられる状況だった。実際、さっき見かけた自主的に降りたと思われる男たちは、線路脇を歩いてどこかへ向かっていた。
駅ではない場所で電車を降りるという非日常的な経験には、どこか惹かれるものがあった。それが魅力的に思えないと言えば嘘になる。でも、降りたところでどうすればいいのだろう?地元でもない僕には、どこから普通の道路に出られるのかすら分からない。そんなことを考えながら、ただじっと扉の向こうを眺めていた。
その時、隣のレールに反対方向へ向かう電車が迫ってきた。そのスピードには何のためらいも感じられなかった。もし線路の上を歩く人がいたら、どうなるのだろう。日本ならすぐに電車が止まり、安全確認が行われるはずだ。けれど、ここではそうではないらしい。ムンバイで鉄道事故が多いという話を思い出し、その理由が分かった気がした。
2024年12月 インド 乗り物 | |
ムンバイ 乗客 列車 |
No
12725
撮影年月
2024年5月
投稿日
2024年12月07日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
鉄道写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF