パーヤ・ラン駅から乗り込んだ列車は、しばらくするとインセイン駅に到着した。列車が停車すると、乗客たちがどんどんと列車から下り始める。ここは僕が向かっていた場所ではないけれど、僕もわからないままにみなに倣って列車を下りた。どうやら、この駅がこの列車の終着駅らしい。環状線を走る列車に乗ったものの、すべての列車が環状線をぐるっと一周するわけではないようだ。
駅員に確認すると、目的地に向かう列車は一時間後に来るのだと言う。図らずも僕はこののどかな駅で一時間も列車を待たなければならない羽目になったのだ。仕方がないので、広々とした駅構内を歩いていると僕が乗ってきたのではない列車が停車しているのを見つけた。けれど、これは僕の行きたい方へは向かわない列車だった。エンジンも掛かっていない列車は静かに出発時間が来るのを待っていた。車窓の前を通りかかると、ふたりの男の子がお母さんと一緒に座っているのが見えた。男の子は列車が動き出すのを今か今かと心待ちにしているようだったけれど、お母さんはすでに疲れ切っているように見えた。
2019年2月 ミャンマー 人びと | |
車窓 イヤリング 親子 タナカ 列車 ヤンゴン |
No
10902
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年02月17日
更新日
2024年01月21日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA