ムンバイを走る郊外電車の扉は閉まらない。電車は扉を開けたままプラットホームに滑り込み、また扉を開けたままプラットホームを後にする。だから、電車に乗るタイミングや降りるタイミングは完全に個人の自由に委ねられている。電車が完全に止まるのを待つ必要はない。実際、待たない人の方が多いようだ。
せっかちな人々が多いのか、電車がまだかなりのスピードで走っていても、飛び降りる人たちの姿が目に入る。その様子は一見危険極まりないけれど、ここではそれが普通のことらしい。全てが自己責任だ。
ただ、数字を見ればその危険さは明白だ。東洋経済オンラインの記事によると、ムンバイでは鉄道による事故死者が1日7人から8人に達するという。走行中の電車から落ちる人もいれば、停車前に無理に降りようとして失敗する人もいるらしい。ムンバイの電車は、思っていた以上に命がけの乗り物だった。
2024年12月 インド 人びと | |
ムンバイ 乗客 列車 |
No
12723
撮影年月
2024年5月
投稿日
2024年12月05日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF