中に入ると、様々な肖像画が出迎えてくれる。描かれている人物はどれも深川にゆかりのある江戸時代の人物だ。ここは清澄白河駅からほど近いところに建つ深川江戸資料館。江戸時代に関する資料等を収集、保存及び展示している博物館だ。
建物に入って、まずは入り口の前にある横綱大鵬顕彰コーナーを見る。横綱大鵬も深川にゆかりのある人物だ。そこで「巨人・大鵬・卵焼き」の大鵬が旧日本領だったサハリンの生まれで、お父さんが今で言うウクライナ人だったことを知りちょっとびっくり。野球選手だったスタルヒンと同じようにいわゆる白系ロシア人の系譜にあるようだ。昔はロシア革命を嫌って日本に亡命するロシア人が結構いたのだろう。
大鵬ショックを引きずりながら、資料館の中へ進む。ここで出迎えてくれた肖像画に描かれている人物はみな日本生まれの日本育ちだ。なにせ活躍したのが江戸時代の人ばかり。鎖国政策を敷いていた日本で、外国人や外国生まれの人が活躍できる場はないのだから仕方がない。
まず目に入ってきたのは滝沢馬琴の肖像画だった。滝沢馬琴は1767年に深川で生まれた読本作者だ。その横で目を光らせているのは佐久間象山、江戸時代の兵学者であり、朱子学者、思想家だった人物で深川で西洋砲術塾を開いていた。他にも山東京伝や、鶴屋南北、松平定信の肖像があった。どれもこれも着物姿だ。そして、そのような和装の肖像画の間に和服姿の女性の姿が見えた。
2021年8月 人びと 東京 | |
バック・ショット 深川 着物 博物館・美術館 ポートレート |
No
12007
撮影年月
2021年2月
投稿日
2021年08月23日
更新日
2023年08月18日
撮影場所
深川江戸資料館 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF