老舗の茶行を後にして、僕は別の茶行に向かった。台北にはそこら中に茶行がある。ただ歩いていても自然と目に入ってくるくらいだ。中でも大同区の一画には多くの茶行が集まっている。お茶の産地の近くにある嘉義を歩いていても、これほどお茶屋を目にすることはなかったし、台南も然り。
そうこうしているうちに、目指していた茶行に辿り着いた。ちなみにこのお店の隣もやはり茶行だ。お店に入っていくと、主人が迎えてくれて、色々とお茶の説明をしてくれる。でも、僕は専門家ではないので話を聞いても茶葉を見ても、それだけで品質を判断するは難しい。手っ取り早いのはお茶を試飲することだった。
主人もそう思ったのだろう。早々に説明を切り上げると、何も言わなくとも試飲の準備をしてくれていた。台湾ではこのようなお店では試飲をさせてくれるところが多い。言葉でああだこうだと説明するよりも、飲ませた方が早い。試飲させてくれたお茶はとても美味しかったけれど、試飲ばかりしているためにすでにお腹はパンパンだ。お茶をすすりながら主人の向こうに視線を向けると、壁に先代の主人の肖像画が掛かっていた。
2019年11月 人びと 台湾 | |
老人 ポートレート お店 台北 茶 茶葉 |
No
11293
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年11月24日
更新日
2023年09月30日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III