小さな集落の中を歩き回っているうちに床屋を見つけた。集落の中には複数の床屋が営業をしているようだ。自分で髪の毛を切る人よりも床屋に散髪してもらう人が多いだろうし、人によって好みもあるだろうから、同時に幾つかの床屋が集落の中で仲良く営業できるのだろう。いずれにせよ、観光地化していると思った集落の中で、思いがけずに地元の日常を垣間見れた気がした。
床屋の仕事はちょうど仕上げの段階に差し掛かっている。客の頭に櫛を通して具合をチェックしていた。床屋の店内に目を向けると壁に様々なものが飾られている。壁時計という実用的なものもあるけれど、その他のほとんどが写真などの思い出にまつわるものだ。そして、ここにも前国王の写真が飾ってある。お店の中に国王の写真が飾られているのを見るのは、この国では珍しいことではない。いかに前国王が国民から愛されていたかが分かる。その一方で、現国王の写真を店内に探したけれど、見つけることが出来なかったのは何と表現すれば良いのだろうか。
2018年6月 人びと タイ | |
バンコク 床屋 扇風機・扇子 ポートレート |
No
10588
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年06月02日
更新日
2024年02月13日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA