京都は第二次世界大戦においても、空爆の対象にならなかったため古い町並みが残っていると言われる。伝統的な建造物が多く残っているため、今ではそれを目当てに日本国内はもとより海外からも観光客が訪れてこの町にお金を落としていく。京都の観光産業はいわば先人たちが残した遺産をお金に換えているのだ。
そのようなことを考えていると、昔チェコのプラハで会話を交わした男性を思い出す。男は僕が日本人だと分かると、おもむろに話しだした。「チェコの人は日本人ほど勤勉ではない。過労死するほど働くことなど無いのだ。その代わり俺たちには祖先が建てた美しい町並みがあって、それで食っているのだ」と。
どこに抜けるのかわからぬまま、路地を進んでいた僕はここ京都の町並みは石造りの町並みが広がるプラハと装いは違うけれど、お金の儲け方は似たようなものだと思うのだった。もし空爆の対象にならなかったら、東京にももっと古い建造物が残っていて散策すると楽しい路地も残っていたかもしれないと考えると、ちょっと残念だ。
2021年4月 京都 乗り物 | |
路地 京都市 バイク |
No
11876
撮影年月
2020年2月
投稿日
2021年04月14日
更新日
2023年08月24日
撮影場所
京都市 / 京都
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF