金毛閣を横目に大徳寺の参道を進んでいくと、次に現れたのは法堂だった。ここは京都にある大徳寺。臨済宗大徳寺派の大本山だ。臨済宗は曹洞宗や黄檗宗と並ぶ禅宗のひとつで、禅宗の寺院において法堂とは説法を行う堂のこと。同じく臨済宗の寺院である建仁寺にも、建長寺にも法堂と呼ばれる立派な建造物が建っている。ちなみに読み方はホウドウではなく、ハットウだ。
中国における仏教寺院では、本尊仏はあくまでも仏殿に祀り、法堂はあくまで説法の場とされている。しかし日本ではその区別は曖昧だ。仏殿と法堂をあわせた本堂をもって、主要な伽藍としている寺院も多い。実際に建仁寺の法堂は仏殿を兼ねていて本来は説法する人が昇る須弥壇に釈迦如来坐像が鎮座している。また、鎌倉の建長寺でも仏殿を兼ねていないもののやはり須弥壇には千手観音が鎮座している。中国から建築様式を取り入れたにもかかわらず日本流にアレンジしてしまっているのだ。
ここ大徳寺の法堂の中はどうなっているのだろうか。気になってしまう。でも残念なことにここの法堂は非公開で内部の様子をうかがうことは叶わなかった。
2021年4月 町角 京都 | |
お堂・ホール 京都市 松 寺院 傘 |
No
11888
撮影年月
2020年2月
投稿日
2021年04月26日
更新日
2023年08月25日
撮影場所
大徳寺 / 京都
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF