小雨の降り注ぐ京都御苑の木々の中を散策している人影が見えた

京都御苑の木々の中を歩く人影
京都御苑の木々の中を歩く人影
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人が少なくて快適と思っていた状況も一度京都御所が閉館しているためだと分かると、突然寂しいものに感じてしまう。僕のように清所門に立つ警官に状況を聞く人もおらず、ほとんどの人がキチンと京都御所の公開スケジュールを把握しているかのようだ。なんだか皆が宿題をやってきている中で、僕だけが宿題の存在さえも知らなかった気分だった。

京都御苑の中に立つ京都御所は、その名の通り皇居だったところだ。現在の京都御所が正式に皇居になったのは1392年で、1869年に明治天皇が東京に行幸するまでの500年近く皇居であり続けた。今でも御所の中にはかつての内裏に建っていた建造物が残っている。その一方で、御所の周囲を囲むようにあった公家町は跡形もないのが対照的だ。

邸内社だった神社は今でも鎮座しているものの、今では木々が立ち並んでいるだけのところも多い。木々はシトシト降り注ぐ小雨に静かに打たれている。まるで平安時代の頃からずっと落ち着いた雰囲気の公園であったかのような佇まいを見せていた。

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ENGLISH
2021年4月 町角 京都
人影 京都市 公園

PHOTO DATA

No

11884

撮影年月

2020年2月

投稿日

2021年04月22日

更新日

2023年08月25日

撮影場所

京都御苑 / 京都

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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