ワット・スタットの扉は緑色で統一されていた。そして、それぞれの扉に神話らしき物語が描かれている。写真の扉に描かれているのはハヌマーンだった。猿のような神であるハヌマーンはナーガと思われる蛇と戦っている。どのような神話なのかは分からないけれど、ラーマーヤナの中の話なのだろう。
ハヌマーンはインド神話に登場する神様だ。そのため、仏教寺院に描かれているというのはちょっと不思議な感じがしてしまう。この寺院に限らず、バンコクではしばしばハヌマーンの姿を見かける。しかし、日本のお寺でハヌマーンの姿を目にしたことはない。タイの仏教は日本に伝来した仏教とは違ってヒンドゥー教の影響も色濃く受けているようなのだ。
余談だけれどハヌマンはウルトラマンと共演もしている。「ウルトラ6兄弟対怪獣軍団」という作品でだ。幼いころになんとなく見た覚えがある。猿の形相をしているハヌマンをどうしても正義のヒーローと認識できなくてとても怖い存在だと思っていた記憶がある。
No
10404
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年01月07日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
静物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA