気怠さに押し出されるようにして、市場の階段を上って2階の廊下へとやって来た。ここには商品もないし、暇を持て余している店員たちの姿もない。ただ眼下に市場の通路が伸びているだけだった。小雨が降っていて地面は濡れている。そして、傘を差して歩いている人の姿がチラホラと見えた。日本人と同じように、ミャンマーの人も雨が降り出すと、すぐさま傘を差す。ここでは出かける際に自分の傘を持って行くのが珍しいことではないようだ。傘を持って出かけるのが面倒ではないようだ。ついさっき行き合った生徒たちも皆傘を持っていた。
隣りにあるバングラデシュやインドとは違って、ミャンマーでは傘はありふれたに日用品になっている。その理由のひとつは、中国から安い傘が大量に入ってきていることがあるらしい。地元の人にとっても傘は安いのだ。そのせいか、歩いていても傘の修理を生業にしているひとを見かけることはなかった。壊れても修理することなく新しい傘を買うのだろう。
2019年6月 町角 ミャンマー | |
緑 通路 タニン 傘 |
No
11060
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年06月19日
更新日
2020年01月16日
撮影場所
タニン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA