ジャカルタで交通量の多い通りを歩いていた。多くの自動車が走っていて騒々しい。でも、その騒々しさが東南アジアらしくもある。そして、その騒々しさは活気のある証でもあるのだ。
歩道を進んでいくと、端に台を出して商売をしている男がいた。台の上にはガラス瓶がいくつも置かれていて、どの瓶にも緑色の液体が入っている。なんだかSFに出てくる宇宙人の血液のように鮮やかな緑色だ。これはおそらく軽油だ。つまり、この男はガラス瓶に軽油を入れて道端で売っているのだ。沸点範囲は180℃から350 ℃ 程度というから、いくら暑いインドネシアの町でも自然発火することはないのだろう。でも、なんだか危なっかしい気がする。
よく見ると、男の出している台には色々と宣伝文句が書いてある。「TAMBEL BAN」とはタイヤ修理のことで、「PERTALITE」とはガソリンの規格だ。オクタン価が90以上のものをインドネシアではPERTALITEと言うらしい。この男は交通量の多い道路脇で、軽油も売れば、ガソリンも売り、タイヤの修理もやっているのだった。
2020年9月 インドネシア 人びと | |
ボトル 緑 ジャカルタ 指輪 露天商 サムアップ |
No
11667
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年09月13日
更新日
2023年08月31日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF