芝生が広がるところと、湧き水がコンコンと湧き出ているわき間は別世界だ

三島駅の目の前にある楽寿園で轟々と音を立てて湧き水が流れているし、すぐ近くにある白滝公園でも湧き水がこんこんと流れている。この辺りは湧き水が豊富なところで、あちらこちらで水が湧き出ている。そのような湧き水のスポットの中で、ラスボス的な存在が清水町を流れる柿田川にある柿田川湧水群だ。

全長約1.2kmしかない柿田川は、数十カ所あるとされる湧水源から湧き出た水を水源とする珍しい河川だ。湧水だけで一級河川になるくらいだから、音も立てずにふつふつと湧いているだけだと思っていたら大間違い。音こそ何もしないけれど、ここでは毎日100㎥以上もの水が湧き出ていて、飲料水だけでなく、工業用水にも農業用水にも使われるくらい豊富な水量を誇っているのだ。

実際に柿田川公園にあるわき間と呼ばれる水源を眺めると、透き通った川の水越しに見える川底の土が激しく揺れ動いていて、今この瞬間にも水が湧き出ているのを実感する。その湧き方は想像以上で、周囲に設けられたボードウォークを歩き終え、芝生が敷き詰められた広場に戻ってくると、ついさっき見た光景が嘘のようだった。

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