通りの向かいから増上寺の立派な三解脱門を眺めていると、目の前に鮮やかな緑の自動車が停まった。右折するために一時停止したレトロな車をよく見ると古いスカイラインだった。これが世にいうハコスカなのだろうか。
ハコスカとは3代目の日産スカイラインのこと。角ばったボディの形から箱のようなスカイラインという意味でハコスカと呼ばれていたらしい。販売されていたのは1968年から1972年の間というからもう半世紀も前に売られていた車だ。
目の前にある緑のハコスカと思しき車がこれまでどれくらいの距離を走ったのかはわからない。いずれにせよ今でも現役で走っているなんて歴代のオーナーに大切に扱われてきたに違いない。
別の観点から考えてみると、細かな点では色々と進化しているものの、自動車は半世紀前と大きく変わっていないということだ。自動車は今も昔も内燃機関から取り出した機械エネルギーで地上を走っている。1989年に封切りされた「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」で描かれた2015年の世界では自動車が空を飛んでいたけれど、現実の2022年ではまだ地上を走っている。飛び立つにはまだまだ助走が必要なのだ。
2022年2月 東京 乗り物 | |
自動車 門 緑 芝 寺院 |
No
12172
撮影年月
2021年12月
投稿日
2022年02月10日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
芝 / 東京
ジャンル
自動車写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35