ジャカルタのグロドック地区の路地を進んでいくと、食堂のような店の前に来た。でも誰もいなかった。客はおろか、お店の人も見当たらなかったのだ。誰もいないお店の中は屋台のようなものが置かれているだけでガランとしていた。
中に置かれている屋台の横にはナシ・ウラムと書かれていた。ナシ・ウラムはインドネシアの蒸し米料理だ。蒸した米の周りに色々なものが載っていて、見た目には日本でもよく見かけるナシ・ゴレンと見分けがつかない。蒸したお米を使ったらナシ・ウラムで、炒めたお米を使ったらナシ・ゴレンなのだろうか。いずれにしても、メインはお米だ。インドネシアの人は日本と同じようにお米が主食なのだ。
足元に目を向けると、2匹の猫がいた。大きさが違って、親子のようだった。猫は静まり返った店先にちょこんと座って、誰かが来るのを待っているかのような佇まいだった。ひょっとしたら、この猫の親子はいつもこのお店から餌をももらっているのかもしれない。それなのに、誰も現れないから子猫は落ち着きを無くし、親猫も呆然としていたのかもしれない。そうだとしたら、すぐ背後でじっと眺めていても、僕のことなど眼中にないのも仕方がない。
2020年6月 動物 インドネシア | |
猫 ジャカルタ 親子 レストラン |
No
11551
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月03日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF