誰が使うのだろうかと訝しく思ってしまうのだけれど、銀座にはところどころに今でも電話ボックスがあって、中に公衆電話が設置されている。これだけ携帯電話が普及している中で、以前より公衆電話は少なくなった。公衆電話から電話をするのはどのような人なのだろう。何か後ろめたいうことをやろうとする人(誘拐犯とか)しか思い浮かばないのだけれど、町角に公衆電話が設置されているのにはきちんとした理由がある。
日本では法律で、災害時などの緊急優先通話や、固定電話に加入していない人・携帯電話に加入していない人でも通話を利用できるようにするため、市街地で約500m、郊外で約1km四方に1台の公衆電話を設置することが義務付けられているのだ。携帯電話の普及を考えると、ほとんどは災害などの緊急事態の利用のためといっていいだろう。
確かに災害の時は携帯電話はあまり通じないような気がする。東日本大震災のときも携帯電話には電話がつながらなくても、固定電話には比較的容易につながった。万が一に備えて公衆電話は整備され続けているのだ。そうとはいえ、公衆電話が減少傾向にあるのに変わりはない。クラーク・ケントはスーパーマンに変身するときに電話ボックスを使っていたような気がするけれど、変身できる場所が減ってしまい難儀しているのではないだろうか。
2021年8月 町角 東京 | |
銀座 公衆電話 反射 レストラン ショーウインドウ |
No
12005
撮影年月
2021年2月
投稿日
2021年08月21日
更新日
2023年08月18日
撮影場所
銀座 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III