有楽町の駅近くにあったガード下は整備されて、渋い飲み屋や居酒屋がなくなってしまうのかと思っていた。実際、新橋駅に近いところにあるガード下は整備され、明治時代に造られた煉瓦アーチを活かした日比谷OKUROJIという商業施設に生まれ変わっている。
有楽町駅近くにあるガード下も同じように洒落た空間になっているのかと思っていたところ、工事を終えて再び顔を現したガード下の飲み屋街は、以前と同じような飲み屋街だった。どうやらガード下の耐震工事を行っていただけで、コンセプトはそれほど変わっていないようだ。
名称も新橋駅に近いガード下が洒落た感じを醸し出しているのに対し、有楽町よりにあるガード下は都会的なセンスを微塵も感じさせない。有楽町産直横丁という漢字だけで構成された名称からは実直な印象を受ける。
そもそも日比谷という地名にちょっと垢抜けた印象があるのに対し、有楽町にそのような垢抜けたイメージはないような気がする。日比谷も住居表示では有楽町の一部なのに不思議だ。家族の中でひとりだけ瞳の色が違うようなものか。そう思いながら横丁に描かれていた鶏のイラストを眺めたら、僕の考えに力強く同意してくれているように見えた。
2021年8月 静物 東京 | |
鶏・鶏肉 レストラン 有楽町 |
No
12000
撮影年月
2021年2月
投稿日
2021年08月16日
更新日
2023年08月18日
撮影場所
有楽町 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III