見たところ、小腹を減らした人は多いけれど、がっちりとお腹を減らした人はあまりいないようだった。軽食やシーツを売る屋台は忙しそうだったけれど、食事ができる食堂はそれほど混んではいない。写真の衝動にもテーブルが幾つも並んでいるものの、席が全て埋まっている訳ではなかった。ちらほらと空席が見える。そして、客は穏やかな雰囲気の中で食事を摂っていた。これだけを見ていると、市場の入口付近が大混雑していたのが嘘のようだ。
このチャトゥチャック市場がこの場所に移転してきたのは1982年のことだ。そのせいだろうか。市場は全体的にそれほど古いようには見えないし、中の通路もきちんと整備されている印象を受ける。これだけの数のお店があるのにゴチャゴチャになっている雰囲気を感じないのだ。それはそれでウロウロと歩きやすいのだけれど、ちょっと物足りない気がするのも事実だ。ここでは歩いていた通路が突然なくなることはないし、椰子の実の殻の上に踏み入れなけれなならないこともない。そう考えると、やはり僕は古びたボロボロの市場の中を歩き回る方が性に合っているようだ。
2020年2月 町角 タイ | |
バンコク 椅子 チャトゥチャック市場 市場 レストラン テーブル |
No
11384
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年02月02日
更新日
2020年09月14日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III