クロントゥーイ市場を歩き回っているうちにお腹が減ってきた。でも、市場の中には食べるところは見当たらない。どこもかしこも食材を売るお店ばかりで、食堂のようなものは見つからないのだ。そこで、僕は文明の利器を使うことにした。ポケットからスマートフォンを取り出して、周囲に何かしら食べる場所がないかどうかをチェックする。便利になったものだ。
グーグルマップによると、近くを走る大通り沿いに幾つか食堂があるらしい。お腹が減っていた僕はその情報を頼りにそそくさとそこに向かって歩いていくことにした。
目指していたのは麺類を出す食堂だった。どうやら地元の人に人気のお店のようで混んでいる。このお店の両隣にも食堂があるのだけれど、こんでいるのはここだけだ。ということは、ここは美味しいに違いない。座席について、注文を済ますと、僕は今か今かと麺が出てくるのを待っていた。
どのような麺が出てくるのか、よく分かっていなかった僕は待っている間も気になってしまう。そして、店先に置かれている鍋のところに近づいてみたのだった。帽子をかぶった女性が大きな鍋で麺の具材を茹でている。中を覗くと茹でられているのはモツのようだ。そこで、僕は初めて麺の具材がモツだということをしったのだった。
2020年2月 人びと タイ | |
バンコク 料理人 クロントゥーイ市場 深鍋 レストラン 女性 |
No
11422
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年02月29日
更新日
2020年09月14日
撮影場所
クロントゥーイ市場 / タイ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
RICOH GR III