ジャカルタのサワー・ブサル地区の路地をどんどん奥へと進んでいた。どこまでも続くかのように思えた路地にも終わりはある。この路地はショッピング・モールの建物の入り口に辿り着いて終わっていた。意外な結末だった。路地の入り口には、どこにも、この先にショッピング・モールがあるなんて書いてはいない。まるで、存在を知らない人は来ないでくれと言っているように思える。一見さんはお断りしているかのようだ。
どこにも、広告も看板も出ていないショッピングモールは案の定閑散としていた。中の電灯も点いているのか消えているのか判然としない。そもそも、営業していないお店も多かった。
ショッピング・モールを少しだけ見て、外に出ると目の前で食堂が営業していた。こちらも繁盛しているとはいえないけれど、数人がテーブルに就いて食事を摂っていた。男性の姿も女性の姿も見える。奥の厨房に見える女性は髪を覆っていたけれど、客席にいる女性は髪の毛を露わにしていた。ジャカルタのあるインドネシアではイスラム教徒が多数を占める国だ。衣料品店に置かれているマネキンもヒジャブで髪を隠している。そんな町角で髪を顕にしている女性を目にするのは珍しい。
2020年7月 町角 インドネシア | |
椅子 時計 髪 ジャカルタ レストラン テーブル |
No
11618
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年07月26日
更新日
2023年09月01日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF