ワット・スタットの境内から外に出ると、門の外に若い男が立っていた。壁に寄りかかって、そわそわしながら心配そうに境内の中を見ている。
男はそこで誰かが寺院から出て来るのを待っているようだった。それならそれで、境内の中に入って探せば良いのではないかと見ている僕は思うのだけれど、男は立っている場所から決して動こうとはしない。まるで聖域の中に足を踏み入れることが出来ないかのようだった。しきりに時間を気にしているから、もうとっくに待ち合わせ時間は過ぎてしまっていたのかもしれない。待ち人来ず。待っている時の感覚はワクワクしている状態から既にイライラしている状態へと移り変わってしまっているように見えた。
2018年1月 人びと タイ | |
バンコク 入り口 門 眼鏡 青年 |
No
10406
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年01月09日
更新日
2024年04月04日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA