ジャカルタで住宅街を歩いていた。あまり通行人も歩いておらず、閉まっている店も多い。道の両脇に立ち並んでいる住宅の中からも賑やかな団欒の気配が漏れ出ている訳でもなく、日曜日の住宅街は穏やかな空気が流れていた。
写真に写っているお店も他の多くのお店と同じように閉まっていた。何を売るお店なのかは分からないけれど、普段なら何か商品を並べているであろうテーブルの上には小さなテーブルが逆さまに置かれていた。どこからどう見ても店じまいしているといった雰囲気だ。テーブルの後ろに見える扉もしっかりと閉じられていた。
でも、ちょっと不思議なのは営業をしていなくとも店番の人間がその場にいることだ。いると言っても、テーブルの背後に置いた椅子の上で寝ているだけだけど。昼寝するならば。もう少し寝心地がいい場所がありそうだけれど、この女性が選んだのはお店の椅子だったのだ。硬そうな椅子の上で、女性はぐっすりと寝ていた。いつもいる場所が一番落ち着く場所なのかもしれない。
2020年6月 インドネシア 人びと | |
椅子 ジャカルタ 昼寝 老婆 お店 睡眠 テーブル |
No
11578
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月24日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF