資生堂ギャラリーの暗闇に展示されている中島伽耶子の作品を人影がじっと眺めていた

資生堂ギャラリーで展示されていた中島伽耶子の作品

中島伽耶子の作品を眺める人

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後ろめたいことは何もないのにビシッとスーツに身を包んだ人間に行き先を問われると、口ごもってしまう。なぜだろう。レバノンのベイルートでクラブに入ろうとしたら「お前のような奴が来るところではない」と断られたのを思い出すのか、マレーシアクアラルンプールで高級ホテルに入ろうとしたら「何をしに来た」とドアマンに問われたのを思い出すのかわからないものの、僕の心拍数がちょっと上昇するのは確かだ。

銀座八丁目に建つ東京銀座資生堂ビルに足を踏み入れたときもそうだった。中に入るやいなやスーツ姿の男性に行き先を訊かれたのだ。口ごもりながらギャラリーと答えると、ピンとした姿勢で男性はギャラリーへ続く階段のある方を指し示してくれる。現存する日本で最古の画廊といわれている資生堂ギャラリーは、真っ赤な東京銀座資生堂ビルの地下にあるのだった。

この時の展示は中島伽耶子の作品だった。ギャラリーを分断した大きな壁からアクリルの破片のようなものがいくつも飛び出している。キラキラと輪郭を光らせるアクリルは、なんだかヘッドセットで見る仮想現実のようで、触って怪我してしまうまでそこに本当にあるのかどうか自信が持てないようなものだった。

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2022年1月 町角 東京
作品 人影 ギャラリー 銀座
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PHOTO DATA

No

12146

撮影年月

2021年11月

投稿日

2022年01月15日

更新日

2022年05月11日

撮影場所

銀座 / 東京

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

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