恵比寿にある東京都写真美術館は、その名の通り映像を収蔵している美術館だ。荒木経惟、植田正治、木村伊兵衛や森山大道などの日本を代表する作家の作品だけでなく、アンセル・アダムス、アンリ・カルティエ=ブレッソやアウグスト・ザンダーなどの海外の作家の作品も収集している。ちょっと意外なのは写真美術館という名称とは裏腹に、写真に限らず動画も収蔵している点だろう。1階には「写真美術館で観る映画」(実験劇場)と称したホールがあって、映画も上映している。
そのような東京都写真美術館の中で、僕がもっとも意外に感じている施設は4階にある図書室だ。美術館に資料室があるのは珍しくないものの、大抵の場合、一般の来館者は使えないのと対照的にここの図書室は誰でも無料で利用できる。ここに収集されているのは写真評論・写真史・映像史に関する図書などの文字情報だけではなく写真集も含まれている。つまり、ここに来れば世界の有名な写真集を無料で閲覧できるのだ。ただネックなのは、ここに来るのは展示されている作品を鑑賞するためなのがほとんどなこと。作品を眺めてお腹いっぱいになると、4階にある図書室のことはすっかり頭から抜け落ちてしまい、なかなか訪れられないのが難点だ。
2024年7月 町角 東京 | |
作品 博物館・美術館 シルエット 恵比寿 |
No
12620
撮影年月
2023年12月
投稿日
2024年07月31日
撮影場所
恵比寿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III