国立西洋術館の前庭にはロダンの地獄門が置かれていて、大勢の人がその前で足を止める

国立西洋美術館の地獄門
国立西洋美術館の地獄門
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無料で入れる前庭に気前よくいくつか作品が展示されているので、上野にある国立西洋美術館が所蔵しているロダンの作品は前庭にあるのが全てだと勝手に思っていた。なにせ前庭には「考える人」だけでなく、他にも有名な「地獄門」や「カレー市民」など5作品が展示されている。しかしながら公式サイトで検索すると、想像以上にロダンの作品が収蔵されているのがわかる。その数、実に88点。彫刻だけでなく、素描も収蔵されているのが意外だ。作品の所蔵経緯を見てみると、松方コレクションだったものが多い。松方コレクションを蒐集していた松方幸次郎はよほどロダンの作品を気に入っていたのだろう。

収蔵リストを見ていると、多くのロダンの彫刻が収蔵されている中で、5作品だけが前庭に展示されているのが気になってくる。貴重な芸術作品を雨風に晒していいのだろうかと思ってしまうのだ。そう思うのは僕だけではなく、国立西洋美術館の設立当初から屋内で大切に保管するべきという考えはあったらしい。それでも屋外に設置するのになった理由はただひとつ。「屋外展示を想定した作品だから」なのだ。潔くて好感の持てる理由だ。

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ENGLISH
2023年10月 町角 東京
作品 博物館・美術館 彫刻 上野

PHOTO DATA

No

12533

撮影年月

2023年4月

投稿日

2023年10月28日

撮影場所

上野 / 東京

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R V

レンズ

ZEISS BATIS 1.8/85

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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