進んでも進んでもライトアップされた水槽が並んでいて、中で金魚が泳いでいた。ここは東京の銀座にあるアートアクアリウム美術館で、その名の通りアクアリウムをモチーフにしている。中には金魚を放した水槽がいくつも置かれていて、それぞれが暗闇の中でライトアップされているのだ。色とりどりのライトを浴びて泳ぐ金魚も美しいし、淡い光の中を泳ぐ金魚も美しい。ライトアップは時間とともに移り変わり、水槽の中を泳ぐ金魚の配置も時とともに変化する。水槽の表情は一刻一刻と移ろい、二度と同じ顔を見せてはくれない。その儚さが美術館と称する所以なのだろう。
そういえば美術館とは謳っていないけれど、アクアパーク品川でもライトアップされた水槽があった。あちらで泳いでいたのはクラゲだったけれど、やはりライトを浴びて泳ぐクラゲは美しかった。そう思いながら水槽を眺めていると、美術館と水族館の違いがなんだかよく分からなくなってしまった。水族館だろうと動物園だろうと、照明を落としてライトアップに凝ればアートと名乗れる余地があるような気がしてきた。
2022年11月 動物 東京 | |
水槽・水族館 魚 銀座 博物館・美術館 |
No
12392
撮影年月
2022年7月
投稿日
2022年11月07日
更新日
2023年08月10日
撮影場所
銀座 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35